QFO061 Sealing Stamp
QFO061 Sealing Stamp
私物として製作したシーリングスタンプです。
シーリングスタンプとはヨーロッパを中心に古代から使用されてきた歴史ある物で、主に手紙や小包に溶かした"シーリングワックス"を垂らし、その上にスタンプを押すことによって個人の証明、またその物の中身が手付かずな事を証明するために使われていました。
スタンプの柄は様々な種類がありますが、中世ヨーロッパなどでは主に自分の家、または個人を認識するための紋章をアレンジした物、または簡略化された物を使用していた様です。
今回製作したシーリングスタンプはそんな中世ヨーロッパの紋章をイメージして自分なりのデザインで製作しました。
まず全体のデザインは現在のシーリングスタンプで主流になっているシンプルなデザインをベースにし、さらにそれにアンティークテイストをプラスした形になっています。スタンプ下部には「MELIUS FRANGI QUAM FLECTI」とラテン語で文字を彫りました。ヨーロッパに昔からあることわざで、意味は「曲がるくらいだったら折れた方がマシ」というものです。その言葉に強く共感したので使用しました。
紋章の柄は、中心にブランド名「Quetzal」のイニシャルである「Q」を中世ゴシック体で彫り、その周りを唐草、王冠、またメインモチーフの鳥で取り囲んでいます。
素材はBrassを使用し、表面に鏡面仕上げを施すことによりラグジュアリー感が出るよう意識しました。
ちなみにこのスタンプは当ブランドの保証書、その保証書を入れる封筒に実際にシーリングスタンプとして使用しています。使用しているシーリングワックスは伝統の「ルビナート社」製の物で赤、金の2種類がございます。
長く愛用できるシーリングスタンプが完成したと思います。
このスタンプの柄を利用してのペンダントトップ、シールリングなどもおもしろいかもしれません。